会長就任のご挨拶

日本微生物資源学会長 矢口貴志

 2023-2024年度の会長就任にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 まずは、2023年度の大会(第29回大会)の開催に多大なご尽力をいただいた理化学研究所バイオリソース研究センターの皆様、ならびにご参加いただいた多くの会員の皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。
 微生物資源は、ライフサイエンス研究の基盤を支えるものです。本学会は、その微生物株の保存、管理とその利用促進、および微生物系統分類学の発展に努めてきました。前者は、 カルチャーコレクション委員会、実務担当者委員会を中心に、後者は 微生物系統分類部会を中心に、様々な企画を立案、実行してきました。幸いにも2021-2022年度に引き続き、公益財団法人発酵研究所の学会・研究部会助成に採択されました。大熊前会長はじめ本助成の応募、採択に関係いただいた役員の先生方には深く感謝申し上げます。ぜひ、この助成を有効に活用し、微生物の分離・分類・保存に関する活動をご支援するとともに、それらの研究の発展、特に次世代研究者の育成、国際化の推進に寄与したいと考えております。具体的な施策は、系統分類部会を中心に理事会で検討していきますので、会員の皆様におかれましては、本募集に積極的にご参加いただき、それぞれの研究および活動の推進に役立てていただければと存じます。
 今後も学会として会員の皆様の研究や活動などをご支援するとともに、関連する研究分野の発展に尽力していきたいと考えております。会員の皆様におかれましても、学会活動へのご理解、ご協力、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。