ご挨拶

日本微生物資源学会 会長 大熊盛也

2021年 9月

 2019-2020年度に引き続き、2021-2022年度の会長を仰せつかりました。コロナウイルス感染拡大の影響により、学会活動では2020年度の大会は中止、2021年度の大会(第27回大会)はwebでのオンデマンド配信での開催となりました。第27回大会をお世話いただきました農研機構・遺伝資源研究センターの皆様には、webでの開催の準備にご尽力いただいたこと、この場をお借りして御礼申し上げます。しかし、コロナ禍の状況は依然として厳しく、会員の皆様の活動も制限を受け、普段の生活にも深刻な影響を被っていることは大変残念なことと感じております。この状況が早くに好転・回復していくことを願っております。

 このような状況の下、オンラインでの会議やコミュニケーションが普及して、利点も多くありますが、対面での議論に比べて物足りなさや親睦を深めることができないもどかしさも感じられます。学会として会員の皆様の研究や活動に何かできることはないか、微力であるかもしれませんが、ご支援できることがあれば努めていきたい所存です。幸い、今年度から2年間、公益財団法人発酵研究所の学会・研究部会助成に採択され、当学会の系統分類部会を中心に検討していただき、会員の皆様の活動や微生物の分離・分類・保存に関する研究へのご支援を始めました。詳細は学会ホームページをご覧ください。第27回大会のシンポジウムも本助成の支援を受けて実施することができました。今後もシンポジウム等の企画を検討して実現していきたいと考えております。本学会が会員の皆様に少しでも寄り添えることができ、それにより関連研究分野の発展につながることを願い、尽力していきたいと考えております。引き続き皆様のご支援やご鞭撻をよろしくお願いいたします。